プラスチックレンズのデメリット

熱に弱く傷がつきやすい

プラスチックレンズは熱に弱いのが大きなデメリットです。金属を切断する際に生じる微小な火花でもレンズが溶けてしまうおそれがあります。また、熱水による洗浄もレンズが劣化する原因になるので避けるのが無難です。プラスチックは非常に柔らかく、固いタオルで擦った程度でも傷がついてしまいます。食器を洗う際に使うスポンジでも傷がついてしまうので、汚れたレンズを洗浄する際はメガネ用のシートで優しく拭き取るのが無難です。ガラスよりも割れにくいことから広く普及していますが、それでも固い物をぶつけたり高所から落とすと割れてしまうので注意しなければいけません。コーティング処理である程度は耐久性が増加しますが、それでも丁寧に扱う必要があります。

レンズが厚くなりやすいうえに寿命も短い

プラスチックレンズは加工が容易なので広く普及していますが、その一方でガラスレンズよりも厚くなりやすいデメリットがあります。同じ度数の場合、プラスチックの場合はガラスの2倍以上の厚さになることも珍しくありません。乱視など矯正する事柄が増えるとそれだけ厚さが増し、見栄えが悪くなってしまうこともあります。プラスチックはガラスよりも軽いメリットがありますが、レンズが厚くなるとそのメリットも活かせません。レンズが厚いとフレームのデザインも限られてしまうので、目元のおしゃれに強いこだわりを持つ人には不向きと言えるでしょう。ガラスと比べると日焼けがしやすく、レンズの寿命も約1年半とガラスの半分程度とされています。